タグボート取り扱いアーティストの皆さんに、インタビューに答えていただきました。
作品制作にまつわるあれこれや、普段は聞けないようなお話などが満載です。
毎週更新していきますので、ぜひぜひご覧ください!
濱田 有美Yumi Hamada |
小さいころから絵を描くことが好きでしたか?
印象深いエピソードがあって、お誕生日に親から色鉛筆をもらったんです。でも正直私は遊べるオモチャが欲しかったから内心残念ではありました。でもそこで思考が変わって「これだけの色があれば自分の好きな物を絵に描いてしまえば良いのでは?そしたら全て手に入る」と思ったんです。そこから絵に限らず広告を丸めて魔法使いのステッキを作ったり、保育園の頃は暇さえあれば泥団子を作ってました(笑
アイスのカップを集めて昆虫のお家を作ったりなど工作好きだったように思います。
うさ子
美術の道に進むことになったきっかけは?
実は勉強嫌いから始まりました(笑
昔から勉強が大っ嫌いで、高校進学どこに行こうか?果たして私は高校に行けるのだろうか?と思い悩んでたんです。そしたら両親が「あんたの唯一の得意科目は美術や。美術科の学校に行ったら?」と言ってくれたんです。それから美術科の高校を調べてみると修学旅行がなんと「ヨーローッパに行って本場の芸術に触れ合おう!!」だったんです。私は瞬殺で海外旅行に心奪われて即決しました(笑
初めはそんな軽い感じで進路を決めたんですが、美術科の高校に入って毎日美術を学んでるうちにドンドンのめり込んで行きました。今となっては高校の進路を決めてくれた両親に感謝しかないです。あの一声が無かったら今どうなってたか分かりません(笑
初めて作品を発表したのはいつ、どんなときですか?
実は学生時代全く作品を発表してませんでした。
学生時代は私にとって表現スタイルの定まらない暗黒期でした。
卒業してからはしばらくの間小学校で3年間ほど図工の講師をしてました。これにも意味があって、自分が一番純粋に創作を楽しんでたのはいつかな?と振り返った時に図工の授業だったんです。なのでもう一度原点に戻ることで自分の表現が見つかるかもしれない!!と思い小学校に行ってみる事にしたのです。そこで図工の授業内容を考えていく事で自分の頭が柔らかくなってドンドン発想が湧いてきて表現スタイルが決まって行きました。絵画から立体造形に移行したのもその頃からで、初めて作品を発表したいと思うようになって意欲的にコンペにエントリーしたり展示イベントに参加するようになっていきました。
制作する日はどのようなスケジュールで進めていますか?
時間がある日は11時~17時までぶっ通しでして、集中が持続してたら19時~23時まで制作の時間に当ててます。時間が無い日も1時間は制作の時間に当てるようにはしてます。でも無理はせず、睡眠優先を心掛けてるので制作0時間の日も勿論あります。
作品の制作手順や方法などを教えてください。
「スケッチしてから創るのですか?」と良く聞かれるのですが造形作品を創る上でスケッチをした事は無いです。新鮮な魚は釣った瞬間に刺身にして食べるのが一番美味しいのと同じで私は作品の鮮度を大事にしてます。なのでイメージが見えてきた時は粘土で直接創りながら偶然出来た形なども楽しみながら創ってます。スケッチをしてしまうとそれがどうしてもお手本になって縛られるので鮮度低下になっちゃうんですよね。
現在、力を入れて取り組んでいること
とにかく吸収の時間を大切にしてます☆
それはアートに限らず山だったり海だったり行きたい県だったり国だったり様々ですが見たいもの、行きたい場所があれば現地に赴くようにしてます。何事にも体感する事が制作をする上で一番の財産だと思ってます。
将来の夢、みんなに言いたいこと
私は「さすらい」という言葉が好きで自分の創るいきものたちを総称して「さすらいきもの」と呼んでます。あるがままに自分らしく生きるという意味が潜んでる様に感じるから私はこの言葉が大好きです。有難い事に「作品を見ると元気になる」と言って頂ける事が多く、いつも展示会に来て下さった方は笑顔になっていきます。のびのびと笑顔で居られる憩いのさすらい王国を創るのが夢です。
そしていつも声を掛けて下さる皆様の一声が制作の原動力になっていますのでいつも感謝しております。有難うございます!!
個展
2018年
「さすらい王国」
2017年
「ワレワレは今日もさすらう」Linlowギャラリー(大阪)
アートスクール大阪講師個展 Arunenギャラリー(大阪)
2016年
「さすらいキャンプ」 Linksギャラリー(大阪)
グループ展
2016年
「the PARODY展」 KAZT芦屋 Division Art(芦屋)
「the birthday」 レクイエム工場アート 鶴身印刷工場(大阪)
2014年
「Illustration exhibition」 RECTO VERSO GALLRY(東京)
「POP JAPAN Vol.5」 Me and art gallery(オーストラリア)
活動歴
2018年
ロンドンで滞在レジデンスに参加
BEAMS JAPANにて委託販売
2017年
UNKNOWN ASIA 梅田ハービスホール(大阪)
infinity japan(台北)
ヤングアート台北
2016年
2016 plus ultra the artfair~ジ・アートフェア+プリュス・ウルトラ 参加
UNKNOWN ASIA 梅田ハービスホール(大阪)
くどやま芸術祭賞受賞
2015年
トーキョーワンダーシード公募2015入選 (東京)
2014年
アートストリーム審査委員賞受賞(大阪)